函館マラソン 食のもてなし、声出し応援復活 ランナー鼓舞

update 2023/6/26 11:24


 25日に行われた「2023函館マラソン」では4年ぶりにハーフ、フルマラソンコースのエイドステーション(補給所)で食のもてなしやオフィシャル応援団が復活し、懸命にゴールを目指すランナーを元気づけた。

地元グルメで活力注入

 〇…フル第12エイドの緑の島では海鮮丼や函館塩ラーメンなど函館名物をそろえ、全国から訪れたランナーに函館の食の魅力を発信した。
 函館朝市協同組合連合会は名産のイカやガゴメコンブをはじめ、ウニ、カニなど海の幸を一口サイズで味わえる炊き込み海鮮丼を用意。ランナーの水分、糖分の補給にぴったりな夕張メロンは、全日本司厨士協会道地方本部函館支部や函館短大付設調理製菓専門学校の学生らが切り分けて提供した。このほか、冷やし塩ラーメンはひき肉、モヤシといった消化に良い具材にこだわって作り、選手たちはもてなしのグルメに舌鼓を打ち、ゴールまでの活力を蓄えていた。
 新潟市の会社員、藤本徹さん(60)は「海鮮丼や塩ラーメンは塩分を求めている体にちょうど良く、おいしかった。山や海の景色も楽しみながら走っています」と笑顔を見せた。

函館巴太鼓振興会「ドドン」豪快に 

 〇…オフィシャル応援団の郷土芸能函館巴太鼓振興会は、フル第12エイドの緑の島で力強い太鼓を響かせ、レース終盤を迎えたランナーを鼓舞した。
 同振興会は函館ハーフマラソンとしての開催時から湯の川温泉街や啄木小公園などで応援に参加。16年のフル開催以降は約36キロ地点の緑の島で演奏してきた。
 リーダーの小椋浩史さん(51)は「道外からのランナーも多いので、歓迎の意味も込めて毎年演奏している」と話し、メンバーは練習を通じて士気を高め当日に臨んだ。
 小中学生、高校生、社会人のメンバー15人が「せい!」と威勢のいい掛け声で勇ましい演奏を繰り広げ、ランナーにエール。足を止めて応える選手も多く見られ、小椋さんは「気持ちが伝わって良かった。4年ぶりだったが、今日は天気も良く、楽しく演奏できた」と目を細めた。

函館市消防音楽隊、迫力の演奏で後押し

 〇…千代台公園陸上競技場では、函館市消防音楽隊(佐々木透隊長)の隊員30人によるパワフルな演奏でランナーを後押しした。
 ハーフ、フルそれぞれの号砲に合わせて演奏開始。マラソンにちなみ、オープニングナンバーは爆風スランプの「Runner」。全国各地から来函した人を歓迎しようと、北島三郎さんのご当地ソング「函館の女(ひと)」も演奏。約10分弱にわたりランナーたちのスタートを見届けた。
 オフィシャル応援団としての参加は19年以来4年ぶり。佐々木隊長(50)は「久々の函館マラソンでの演奏。市外から来た人たちを音楽でもてなし、大会を盛り上げられればという気持ちで臨んだ」と話していた。

人力車「えびす屋」、車夫仲間にエール

 〇…函館市豊川町の人力車「えびす屋」(門馬幸介店長)はハーフで2連覇を狙う関川元太さんを応援しようと宝来町の沿道に人力車2台を置き、各ランナーにも声援を送った。車夫になって1カ月とという函館在住の南川聖哉さん(21)は「仕事と違った集中する顔つきと走るのが速すぎる」と驚いた様子。
 周りには給水のエイドがあり「ボランティアの人が多く、関川さん以外のランナーのスピードにも驚いた。間近に函館マラソンに触れることができるのも車夫になったおかげ」と話す。関川さんは見事に陸連登録35〜39歳の部で優勝。「応援のおかげで力が入った」と仲間に感謝した。

提供 - 函館新聞社

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