臨海研、入居6社決定 新産業の創出目指す

update 2007/1/27 12:42

 函館国際水産・海洋都市構想を推進する研究拠点施設となる、函館市臨海研究所(大町13)の研究室6区画に入居する6企業・団体が決まった。水産・ゲノム(遺伝子)関係や健康食品、海洋計測などの企業で、開所する4月から研究を始める。市企画部は「研究成果から起業化や新産業の創出までを狙い、地域雇用に結び付けたい」と話している。

 健康食品や化粧品を開発しているバイオクリエイト(函館市)は、道南に生育する海藻由来の機能性成分の応用研究を進める。共和コンクリート工業(札幌)は、研究部門のアルガテックkyowaが函館に進出済みで、海藻生物由来の酵素に関する研究開発を進める。

 海洋系の有限責任事業組合スペースフィッシュ(函館市)は、水産海洋情報サービスと、人工衛星を使った魚群の分布情報などを伝えるソフトウエアを開発する。函館初進出となるカイジョーソニック(東京)は小型で低価格の魚群探知機の研究開発、同じく環境シミュレーション研究所(埼玉県川越市)は水産海洋データの収集と配信システムの開発を進め、事業展開を図る。

 民間企業などでつくる海藻増養殖技術研究会(函館市)は、砂浜地帯でのガゴメ(トロロコンブの仲間)の増養殖に関する構造物の開発を進める。

 同部によると、6企業・団体から7区画の応募があったが、1社が最終的に1区画でも研究を進められると回答。有識者5人による資格審査委員会に諮問し、研究目的や内容、研究体制などを審査し、市へ答申した。

 同研究所は1926(大正15)年に建設された旧函館西警察署(景観形成指定建築物)を解体し、同じ外観やデザインで再現する。4月3日に開所式を行う予定。

提供 - 函館新聞社



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