「函館野外劇」の会 土方歳三ら末えいの出演企画

update 2007/1/27 12:40

 節目の「野外劇」に土方歳三や高田屋嘉兵衛ら登場人物の“末えい”が特別出演―。NPO法人(特定非営利活動法人)市民創作「函館野外劇」の会(フィリップ・グロード理事長)の通常総会が25日、函館市芸術ホールで開かれ、7月6日に開幕する第20回公演の記念事業の概要を決めた。函館ゆかりの人物に出演してもらい、野外劇の魅力をアピールする。

 1988年に創立した同会はことし、20周年を迎える。節目を飾ろうと、記念事業の一環として、野外劇の登場人物の末えいらの出演を企画した。

 このほか、同会が火種を受けたフランス最大の野外劇「ル・ピディフ野外劇」との交流を図り、視察団をフランスに派遣するとともに、ル・ピディフ野外劇の関係者を函館に招へいする予定。国の特別史跡・五稜郭跡での開催に尽力した文化庁の植木浩元長官や函館市の関係者らを招いての講演会も開く。

 また、総会では、2006年度(1月1日―12月31日)の収支決算報告と07年度の事業計画を承認。06年度の入場者数は、全10日間で1万306人と前年より1166人増えた。ポスター効果やインターネットによる券売で、当日券入場者が前年比245人増の1038人となったことや、同年度から導入した親子券利用者や修学旅行団体入場が伸びたことが、全体を押し上げた。

 しかし、売れたチケットは1万4247枚で、目標の1万5000枚(2500万円)に届かなかった。フラッグダンスなど演出刷新の舞台制作費もかさみ、収入合計4839万2863円に対し、支出合計4879万1930円で、約40万円の赤字が生じた。05年度に続く黒字とはならなかった。

 07年度予算は本年度と同じ5000万円を計上。入場料は昨年と同じで、目標とする観客動員総数を1万2000人に設定。市内・近郊の学校からの参加や修学旅行生の誘致などで券売活動に励むことを確認した。

 輪島幸雄理事長代行は「学生参加などですそ野が広がりつつあり、入場者は増えているが、なお目標の1万2000人には達しておらず、厳しい状況。会員獲得と観客動員の増加にご協力を」と呼び掛けた。

提供 - 函館新聞社



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