函館バスが3月下旬から新バスロケーションシステム

update 2007/1/25 14:19

 函館バス(函館市高盛町、寺坂伊佐夫社長)は3月下旬から、携帯電話やパソコンでバスの運行情報を知ることができる新しいシステム(バスロケーションシステム)を導入する。併せて、函館市役所や市立函館病院など4カ所で、46型大型ディスプレー(画面)を使って同様の情報を提供するほか、函館空港などに観光情報も分かるタッチパネル式の端末を設置する。

 鉄道などと比べ、バスは天候や道路の混雑状況によって定時運行が難しいことから、自宅や外出先に居ながら携帯やパソコンを使い、運行時刻表のほか、あと何分で到着するか、どのぐらい遅れているかなどの情報を入手できるようにする。

 バスにGPS(衛星利用測位システム)受信機を搭載することで、車両の正確な場所や各停留所への予定到着時刻などが分析できる。同社は「リアルタイムで運行状況を知らせることで、時間の有効活用や待ち時間の短縮などにつながる」とメリットを説明する。

 料金は通信料のみで、携帯やパソコンで乗降する停留所などを入力することで、運行状況や到着時刻などが分かる。

 また、市役所、函病、JR函館駅前バス案内所、市中央図書館では、大型ディスプレーで各系統や経由、行き先別に運行情報を伝える。市役所などではこれまで、大型掲示板で発車予定時刻や遅れなどの情報を提供(現在は新システム移行のため停止中)しており、3月下旬からはテレビ画面式に変わる。

 停留所でも引き続き、接近や遅れなどを知らせる。市は市営バス時代の1994年に市内69カ所のバス停に運行状況を伝えるシステムを導入。新しいバスロケーションシステムでは、利用の多い棒二森屋前や松風町、五稜郭、渡島支庁など22カ所のバス停で「あと5分で到着」などの情報を表示する予定。

 このほか「キヨスク端末」と呼ばれる装置を函館空港と1カ所に設置。タッチパネル式で、バスの運行情報のほか観光情報も用意する。

 総事業費は約2億4000万円。2001年の市営バスの民営化で函館バスの事業として盛り込まれ、市が財政支援を決めた。国や道の補助も受け、新システムの構築を進めている。

提供 - 函館新聞社



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