授業力向上へ行政と連携…道教育大附属函館4校園 新事業スタート

update 2007/1/24 14:27

 道教育大附属函館4校園(函館市美原3)は、教員の資質向上や各学校、教育委員会の取り組みを支援、交流させようと、新たに「授業力向上研修交流センター事業」をスタートさせた。道教委が本年度から3カ年実施する「小・中学校学力STEP(ステップ)アッププロジェクト」にも指定された。行政と手を携えながらの事業に附属函館中学校の土谷敬副校長は「道南地域の実態に合った研修などを提案していきたい」と意欲を見せている。

 同事業は幼稚園の子育て支援や中学校の免許外指導研修、養護学校の特別支援コーディネーター研修など、各校園が取り組んできたノウハウを生かし、4校園での研修受け入れや指導に関する相談、教員派遣など要望に応じて対応する。教員は道内一律の研修事業から選ぶのではなく、要望を伝え、専門性の高い研修に参加することが可能になる。

 一方、道教委が本年度から始めた「小・中学校学力STEPアッププロジェクト」で、渡島教育局は4つの推進プロジェクトのうち、教員(Teacher)の授業力向上を図る「Tプロジェクト」に同事業の研修を指定、協定を結んだ。

 同校園はすでに中学校数学教員を対象に2月14日、第1回授業研究会(数学)を予定。遠方の参加者に配慮し、午後からの実施で約1時間のディスカッションの後、同校教員が即興で授業を行い、生徒のつまずきや理解した子への働きかけなどを話し合う。今後、年2教科ずつ研修を続ける予定。

 また、各校園への受け入れは、短期・中期・長期が可能で、すでに山形県内の教員が中学校で短期研修を行ったほか、2月に岩手県内の教員の受け入れも決まっている。

 土谷副校長は「初年度は初任者や若手教員を対象にし、今後は中堅、実技教科教員などに活用してもらえる研修を企画したい。この事業で地域間の指導力格差や環境格差を解消していければ」と話している。

提供 - 函館新聞社



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