脳神経セントラルクリニックが準優秀賞…医療画像の全国大会

update 2007/1/24 14:24

 東京国際フォーラムで1月14日に行われた東芝メディカルシステムズ主催の第14回「ザ・ベスト・イメージ」で、脳神経セントラルクリニック(函館市梁川町16、松崎隆幸院長)が1・5テスラMR部門の準優秀賞を受賞した。同クリニックは第12回大会でも、8―16列マルチスライスCT部門で優秀賞を獲得。小規模なクリニックとして2度の受賞は極めて珍しく、松崎院長は「自分たちの技術が全国的に認められたことはとても励みになる」と話している。

 「ザ・ベスト・イメージ」はMRI(磁気共鳴画像装置)、CT(コンピュータ断層撮影装置)、超音波による優れた撮影技術や革新的な利用法などを競う全国規模の大会で、今回は6部門に585施設から応募があった。このうちMRIを使った1・5テスラMR部門には102施設が応募し、最優秀賞1施設、優秀賞5施設、準優秀賞11施設が選ばれた。

 準優秀賞を受賞した同クリニックの画像は、脳梗塞(こうそく)検査のために来院した50歳台の男性患者を撮影したもの。脳を水平方向に撮影して梗塞部分が確認されたため、正確な位置を確認するために技術的に難しい正面からの撮影に挑戦。立体視することで運動神経への通り道である錘(すい)体路に接触していないことが分かり、緊急入院の必要性がなく通院治療で回復が可能と診断された。

 撮影を行った放射線技師の砂子豊晴さんは「患部の位置をより分かりやすく撮影することによって患者にも自分の状態を理解してもらいやすくなるとともに、通常より撮影時間を短縮できたため、身体的負担を減らすことができた。(大会に)応募目的で撮影した画像ではないが、自分たちの工夫したことが専門家から評価を受けたことはとても心強い」と喜ぶ。

 松崎院長は「現在の医療において最先端の医療機器は不可欠だが、それを十分に使いこなせる技術がなければ何もならない。砂子技師とともにこれからも患者さんが安心して検査や治療を行うことができるように、日々技術を磨いていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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