「パボッツ」一部オープン

update 2005/12/23 13:45

 旧函館西武跡のビル(函館市梁川町)に22日、道南最大級の複合娯楽施設「パボッツ函館」が一部オープンした。開店前から大勢の市民が詰めかけ、函館の新スポットの完成を歓迎した。同ビルは、2003年8月に函館西武が撤退して以来、2年4カ月ぶりの利用再開で、地域住民や地元商店街が寄せる期待は大きい。

 「パボッツ―」は地下1階、地上6階の計7フロア。このうち3階のゲームセンター、4階のボウリング場を暫定開業した。近日中に、1階のパチンコ店と軽食コーナーが開業する予定だ。

 この日は、午前10時の開店前から待ちかねた市民が玄関に列を作って入店。若者や家族連れが店舗面積の広さに驚きながら、早速ゲームやボウリングを楽しんでいた。

 ボウリング場を訪れた函館大ボウリング部の安田一大さんは「施設がきれいで、投げやすいレーン。練習にも利用したい」と話していた。

 パボッツ函館は西友系列の不動産管理会社、エスシーシー(東京)が運営。パボッツの名称は全国展開し、函館の店舗は札幌を含め4カ所目となる。約400台収容可能の駐車場を完備した。

 今後、2階にインターネットカフェが入居。地下1階と5、6階は飲食店などと交渉中で「来春にもめどを付け、地元の方に楽しんでもらえる施設づくりを目指す」(同社)としている。

 函館西武が撤退後、施設規模の大きさなどから後継テナント探しは難航した。開発に名乗りを上げる企業もあったが断念するなどし、再開への道筋が立たないでいた。エスシーシーが入居店を募り、今年5月にビル活用の概要が明らかとなった。

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