函館中央小児童の父親ら有志がプラネタリウム製作

update 2005/7/12 11:07

 函館中央小学校の児童の父親ら有志約10人が、プラネタリウムの製作を進めている。移動式のエアドーム型で、直径6メートル、高さ約5メートル。一度に児童50人が鑑賞できる規模という。8月25日に行われる4年生の授業でお披露目される予定で、父親らは子どもたちの喜ぶ顔を頭に描きながら、プロジェクターの最終調整に余念がない。

 函館美原3の歯科医、村井茂さん(54)が、「子どもたちにプラネタリウムをぜひ見せてあげたい」と、2003年秋に同校の文化祭で、段ボール製の手作りプラネタリウムを披露。子どもたちが列を作るほどの人気を呼んだという。

 村井さんの二女と同級生の子どもを持つ、川田智治さん(45)や、親交のある写真家、遠藤弘志さん(58)が協力を申し出た。多彩な星の映像と、音声が入るプログラムを可能とするプロジェクターを使い、エアドーム型のプラネタリウムを設計した。

 2004年、直径3メートルのプラネタリウムを試作。しかし、生地にブルーシートを、接着にガムテープを用いたため、光が漏れ、きれいに映像が見えなかった。

 村井さんは、親交のある「はせ川装飾テント」の代表取締役、長谷川幸治さん(68)に相談。長谷川さんは「3重構造の遮光ターポリンという生地を使用してみては」と提案。自ら、継ぎ合わせる圧着作業を手掛け、6月上旬に完成させた。

 現在、父親ら有志は週に1度、村井さんの所有する作業場で、全天に瞬く星を表現するため、プロジェクターの調整などを行っている。

 村井さんは「函館市内には、プラネタリウムが無く、空も曇りがちで、なかなか星を見る機会がない。ぜひ子どもたちに見てもらい、世界を広げてもらえれば。子どもたちが喜ぶ顔を見るのが楽しみ」と話している。

提供 - 函館新聞社



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