厚沢部で焼酎用サツマイモの定植スタート

update 2005/6/10 10:37

 【厚沢部】全国で焼酎ブームが過熱する中、芋焼酎の原料となるサツマイモ「黄金千貫(こがねせんがん)」の本格栽培が、厚沢部町美和で始まった。今年は3戸の農家が、合計約4ヘクタールの畑で栽培に取り組む。今秋に収穫を迎えるサツマイモは、全量を栽培を委託された札幌酒精工業(札幌市)に出荷する。

 同町美和の福田久雄さんの畑では9日、同社社員13人も参加して、苗の定植作業が始まった。マルチと呼ばれるビニールシートを張った畑に、竹べらで穴を開け、町内で育てた苗を丹念に差し込んだ。

 黄金千貫は、紅色の皮を持つ食用サツマイモと違い、皮が白色。最大で30a近くに育つ。寒冷な気候の本道で、サツマイモの本格的生産が行われるのは初の取り組み。同社と福田さんらが一昨年から試験栽培に取り組んできた。

 福田さんは「海風が通る美和の気候が栽培に適している。焼酎の原料として、大きさや形にかかわらず出荷できるので、経営的にも大変心強い」と話している。

 収穫されたサツマイモは、同社札幌工場に出荷。焼酎の原料として今秋にも仕込みが始まる。来年6月まで熟成し、道内産のメークインやコンブを原料にした、焼酎シリーズ「喜多里(きたさと)」のラインアップに加わる見通しだ。

 定植作業に参加した、同社の小堤文郎・取締役営業部長は「メークイン発祥の地・厚沢部で、長年培われたイモ栽培のノウハウが生かされた。焼酎ブームの中、道内で原料を含めた“地産地消”を実現したい」と意気込みをみせている。

提供 - 函館新聞社



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