駒ケ岳噴火想定し訓練/初動体制確立を確認

update 2005/6/10 10:37

 道警函館方面本部と函館中央署、森署は9日、駒ケ岳(1131メートル)の噴火による災害を想定した、初動体制確立訓練を実施した。参加者それぞれが自らの役割を確認しながら、迅速な対応を目指した。

 1996年3月の駒ケ岳小噴火をきっかけに毎年行われており、この日は同本部に災害警備本部、森警察署に現地災害本部を設置。201人が参加し、情報伝達や指示のほか、署員を配置しての交通規制体制の確認などをした。

 訓練にあたり、同本部の久門孝三本部長は「昨年は新潟、福岡の大地震や台風被害、今年に入ってもJRの脱線事故など大きな事故や災害が頻発しているが、駒ケ岳についてもいつ噴火してもおかしくないという危機感を持って、素早く適切な判断で被害を食い止めてほしい」と訓示した。

 モニターなどを使った図上訓練を行ったあと、札幌管区気象台から「駒ケ岳で午前10時45分に小規模な噴火が発生したもよう」との連絡が入った想定で、函本大会議室に災害警備本部を設置。情報収集を行うとともに、現地への部隊派遣の指示などを素早く行った。

 また午後からは、森町砂原の特養老人ホーム「シャリテさわら」で避難誘導訓練も行われ、警察官と職員が協力し、入所者を車両に乗せて安全な場所へ避難させた。(小川俊之)

提供 - 函館新聞社



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