高齢者支援を展開へ／「かあちゃん食堂・たまりば」きょう設立総会

update 2005/6/9 10:17

　【江差】江差町の愛宕町商店街の主婦を中心に、高齢者や障害者への食事提供や安否確認などの生活支援活動に取り組む「かあちゃん食堂・たまりば」の設立総会が９日、開かれる。

　設立発起人は、同商店街の小梅洋子さん、従二谷喜美子さん、新谷ミツさん、若狭喜さんの４人。「助け合い、自分たちも楽しみながら活動を継続していきたい」と話している。

　同商店街に、新たにコミュニティーサロン「かあちゃん食堂・たまりば」を開設。自宅に引きこもりがちな高齢者らに、交流スペースとして開放する。また、週１回の予定でカレーライスやラーメンといった食事も提供する。

　独居老人１５人を含む、２５の高齢者世帯を対象に、ボランティアによる声掛けや安否確認、冬季の除雪や粗大ごみ回収、草刈りなどの労力提供サービスにも取り組む。ぬくもりを大切にした活動を通じて、高齢者も安心して生活できるまちづくりを進める。過疎化や購買力の町外流出に苦しむ、商店街全体の活性化につなげることも目標としている。

　また、活動を通じた世代間交流により、お年寄りが持つ豊富な知識や経験を若い世代の住民が受け継ぐ、昔ながらの地域コミュニティーの再生も目指すという。

　同商店街では、これまでにもイベント開催などに合わせた、食事提供や声掛け運動などを積極的に展開してきた。サロン開設を契機に組織を本格的に整えることにした。今春から発起人を中心に、道主催の「女性起業塾」に参加したり、江差商工会（飯田隆一会長）などの支援を受けたりしながら、設立に向けた準備を進めてきた。

提供 - 函館新聞社

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