縄文文化中心に紹介…函館博物館・合併記念特別企画展

update 2005/6/8 09:53

 市立函館博物館が主催する、函館市の合併記念特別企画展「あたらしい函館の文化財―縄文時代―」が7日、同館本館(青柳町)で始まった。縄文時代を中心に、旧5市町村にある約300カ所の遺跡のうち、50カ所の出土品約1800点を展示。古くからあった地域間のかかわりを紹介している。

 出土品は、旧石器時代(紀元前2万8000―同8000年)から擦文時代(1200―700年)までの土器や石器、釣り針などの骨角器が主。時代別、遺跡別のほか、土偶、ミニチュア土器など種類別のコーナーに分けて並べている。

 時代別コーナーでは、尖底深鉢形土器をはじめ、時代を追うごとにつぼ型土器、注ぎ口や土台の付いた土器が出てくるなど、縄文土器の変遷が分かる。縄文文化中期には、動物の顔に似た文様付きの土器も見られる。

 また、前半の約1カ月間、2002年の火災で焼損し、今年修復された、世界最古(約9000年前)の漆製品を修復後初めて公開。後半の8月9日からは、現在、レプリカを展示している国の重要文化財「中空土偶」の実物を見ることができる。

 佐野幸治館長は「展示している出土品から、古くから地域間の交流があったことを理解してもらえれば」と話している。

 観覧料は大人300円、高・大学生200円、小・中学生100円、市内在住の65歳以上150円。8月21日まで。月曜休館(7月18、19日、8月15日は除く)

提供 - 函館新聞社



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