市競輪事業部、総合外部委託化を検討

update 2005/6/7 10:21

 函館市競輪事業部は業務の「総合外部委託」について、検討を始めた。これまで業務ごとに業者を個別に選んでいた委託方法を、一括に改めることでコスト削減を図り、運営改善につなげることが狙い。本年度中に具体化を探り、早ければ来年度から導入する方向で作業を進めている。同事業部の酒井哲美部長が6日、市競輪運営協議会(古川雅章会長)で明らかにした。

 市町村による全国47競輪場は、いずれも厳しい経営環境に置かれている。総合外部委託は運営健全化に向けた新たな取り組みとして、花月園競輪(横浜市)が導入しているほか、小倉競輪(北九州市)も実施に前向きな動きを見せているという。

 すでに、同事業部は施設の維持管理をはじめ、開催業務、市民サービスなど、さまざまな外部委託をしてきた。また、自転車競技法の改正を受け、新たに可能となった車券の発売・払い戻しなど、委託業務の拡大についても議論してきた。

 今回は委託業務を広げるとともに、個別委託よりもコストを下げられる総合委託について検討を開始した。

 具体的な議論はこれからだが、同事業部は総合委託の効果を最大限発揮できるよう、市議会や同協議会の意見を聴きながら、委託業務量をできるだけ増やし、導入に備える構え。導入の可否も含め、早期に一定の方向性を見いだしたい考えだ。

 市の自転車競走事業特別会計は年々、厳しさを増している。年度ごとの収支額は2001年度が9億1398万円の黒字だったのに対し、02年度は3億9464万円、03年度は3億1149万円、04年度は1億9081万円(見込み)と、いずれも赤字。繰越金でしのいでおり、収支の見直しが急務となっている。

提供 - 函館新聞社



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