市交通安全条例施行1年、死者数変化なし

update 2005/6/6 10:16

 函館市交通安全条例が施行され、1日で1年がたった。この間、市内では交通事故で11人が亡くなり、施行前の1年と比べ、死者数に変化はなかった。1カ月に3人以上が犠牲となった際に出す「多発警報」(期間10日)も10月に発令。期間中に再び死亡事故があり、期間延長するなど、厳しい状況だった。事故が続発する夏のレジャーシーズンを控え、市交通安全課は「施行1年を機に、市民全員が事故防止の担い手であるとした条例の理念を再確認してもらいたい」と話している。

 道内では同条例を設ける自治体が多く、市は昨年6月1日に施行した。市民1人ひとりを交通安全の“主役”と位置付け、ドライバーや歩行者の守るべきルールをはじめ、暴走行為の目撃時における通報の努力義務など、さまざまな規定を盛り込んだ。

 施行後1年に発生した死亡事故は10件で、11人が亡くなった。施行前1年は11件11人で、犠牲者の数に変わりはなかった。

 また、昨年10月には2件の事故で3人が死亡し、施行後初となる多発警報を発令。広報車を走らせるなどし、住民に注意を促したが、警報期間中に再度、死亡事故があり、期間延長を迫られる残念な事態になった。

 市は施行時に作ったパンフレットを近く改訂することを決定。同課は「交通安全は市民の意識が重要。条例の趣旨を周知することは、息の長い活動であり、施行1年を一つのきっかけとして利用したい」としており、市民への配布を通じ、事故防止への関心を高めていく考えだ。

提供 - 函館新聞社



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