函館市出生率1.09人/過去2番目の低さ

update 2005/6/5 13:56

 函館市の昨年の合計特殊出生率は速報値で、前年比0・04ポイント減の1・09人となり、統計を取り始めた1989年以降、2番目に低い水準に落ち込んだことが、市立函館保健所のまとめで分かった。婚姻数は1482組で過去最低となり、平均初婚年齢も前年と比べ上昇し、男性28・7歳、女性27・2歳となった。夫婦が減ると同時に、晩婚化、初産年齢の上昇が進み、少子化の流れに歯止めがかからない状態だ。

 女性1人が生涯に出産する子どもの数を示す合計特殊出生率は、2000年1・12人、01年1・09人、02年1・08人。03年は1・13人に回復したが、昨年は1・09人となり、再び減少に転じた。全国は1・29人、全道は1・19人で、市はいずれの数字も下回った。

 出生数も前年比117人減の1946人で、過去最低。統計を取り始めた1953年以来、初めて2000人を割った。ピーク時の74年(5483人)と比べると、3分の1近くまで落ち込んだ。

 また、婚姻数は4年連続の減少で、前年比83組減の1482組。平均初婚年齢も男性が0・5歳上昇の28・7歳、女性が0・1歳上昇の27・2歳になった。

 同保健所は「出産適齢期の若年層が年々減少する中、晩婚化や経済情勢の変化など、さまざまな要因が絡み合い、少子化に拍車を掛けている」と分析。「この傾向は今後も続くのでは」とみている。

 一方、死亡者数は前年より41人増えて2789人。出生数から死亡数を差し引いた数は、10年連続死亡超過で、前年比158人増の843人だった。

 死因別では、がんが870人、心疾患425人、脳血管疾患が361人で、全死亡者数の約60%を占めた。

提供 - 函館新聞社



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