工業統計調査、従業員数10年連続減/次年JT閉鎖響きそう

update 2005/6/5 13:56

 函館市の2003年工業統計調査によると、市内にある事業所(従業員4人以上)の従業員数の合計は前年比4・3%減の9164人で、10年連続で前年割れとなった。日本たばこ産業(JT)函館工場(同市桔梗町)の閉鎖を受け、04年はさらに落ち込むとみられ、低迷する函館経済の実態があらためて浮き彫りとなった。

 調査票を配布し、03年12月31日付で調べた。従業員数は1993年の1万3787人をピークに減少の一途で、2002年に1万人を切った。産業別構成は食料品製造業が最も多く54・3%。輸送用機械器具製造業(7・1%)、金属製品製造業(5・6%)などとなった。

 事業所数も前年比2・8%減の420カ所と減少。産業別では最多が食料品製造業の38・6%で、金属製品製造業(11・4%)、印刷関連業(11・0%)などの順になった。

 製造品出荷額は同0・8%増の2781億9811万円で、やや持ち直した。内訳は飲料・たばこ・飼料製造業が40・5%、食料品製造業が32・4%と、2業種が全産業の72・9%を占めた。

 厳しい経済情勢の中、今年3月にJT函館工場が閉鎖した影響は、04年以降の調査に反映される。関連会社を含め約140人の雇用が失われた上、製造品出荷額の3分の1が消失しただけに、地元経済に残したつめ跡が大きく映し出されるのは確実だ。

 市総務部は「JT閉鎖は大ダメージ。現在までに、(穴を埋められるような)大きな企業の進出も耳にしておらず、地道な努力の積み重ねが必要」と話している。

提供 - 函館新聞社



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