函館空港国内線旅客ターミナルビルに遺跡群資料展示コーナー

update 2005/6/3 10:37

 縄文遺跡を紹介する「函館空港遺跡群資料展示コーナー」が2日、供用を開始した函館空港国内線旅客ターミナルビル2階に開設された。滑走路延長工事の際に発掘された土器や石器など、函館市が収蔵する出土品約100点が展示され、太古の住人の生活文化を垣間見ることができる。

 同遺跡群の出土品を発掘場所で目に触れられるようにし、市民をはじめ、道内外からの観光客らに広くPRする試み。この日、同ビルの全面オープンに合わせて設置された。

 滑走路延長工事に伴い、1967年から発掘調査を始め、14カ所の遺跡が発見されている。約70平方メートルの展示コーナーには、ガラスケース6個と解説パネル2台が並べられ、中野A・B遺跡、函館空港第4地点遺跡、石倉貝塚、をメーンに紹介。

 縄文時代早期(約9000―8000年前)の大集落跡、中野A・B遺跡出土の貝殻文尖底(せんてい)土器や魚を捕る網の重りとされる石錘(せきすい)から、漁労中心の生活がうかがえるなど、個々の遺物が縄文人の生活様式を物語っている。

 また、時代の流れや文化のつながりに理解を深めてもらおうと、南茅部地域の国指定史跡・大船遺跡など、同遺跡群以外の出土品も展示。円筒土器や黒曜石、ヒスイなどからは、本州との交易・交流があった事実や、共通した文化圏であったことなどが伝わる。。

 市教委文化財課は「小さなコーナーの中に、縄文文化の歴史が詰まっている。じっくり見られる分、新たな発見があるのでは」と話している。

提供 - 函館新聞社



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