教育大・後藤助教授が新型コンピューターセキュリティーシステム開発

update 2005/6/1 10:08

 道教育大学函館校の後藤泰宏助教授(数学教育)が、東芝研究開発センターの秋山浩一郎さんと共同で3年の歳月をかけ、「公開鍵暗号」と呼ばれるコンピューターのセキュリティー技術の分野で、新たなシステムを開発した。既存システムより容量が小さく、安全性も高いのが特徴。携帯電話など、機器の小型化にも対応できるとして注目を集めている。後藤助教授は「従来のシステムと比べ、幅広い用途に対応できる。今後、さまざまな場面で活用されるのでは」と話している。

 公開鍵暗号とは、インターネットなど、コンピューター同士のネットワークで、情報の流出などを防ぐ技術の一つ。商用サイトをはじめ、個人情報の送受信時などに利用されている。現在、いくつかのシステムが使用されているが、安全性は高いが容量が大き過ぎたり、容量は小さいがセキュリティー面で問題を抱えていたり、いずれも課題があった。

 今回は後藤助教授に、大学の先輩である秋山さんが共同研究を申し出たことがきっかけ。後藤助教授が専門分野の知識を生かし、解読が困難で容量の小さな鍵暗号を発案。秋山さんがシステムとしてまとめた。

 後藤助教授は「コンピューター関連の研究は経験がなく、まったく予測もつかなかった。3年という時間は苦労の連続だったが、普段の研究とは違った楽しさがあった」と振り返る。

 後藤助教授は1日、函館東高校で出張授業を行う。授業では今回のシステム開発について、生徒に分かりやすく説明する。

提供 - 函館新聞社



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