あん摩マッサージ指圧師試験書類提出ミスで厚労相に審査請求

update 2005/5/28 12:09

 国立函館視力障害センター(函館市湯川町1、塩出博司所長)職員の書類提出ミスで、あん摩マッサージ指圧師試験(国家試験)の受験が無効になった、同センターに入所する男性(63)=函館市駒場町=が、26日付けで厚生労働相あてに、受験有効を求める「審査請求」を行った。27日に函館市役所で記者会見を行った男性は「私自身に何の落ち度もないのに、単純なミスで合格できなかったのは納得いかない。ぜひ救済してほしい」と訴えた。

 ミスがあったのは今年2月26日に行われた第13回あん摩マッサージ試験。同センターからは20人が受験。この男性を含めた男性2人、女性1人について、試験後の3月22日までに提出すべき修業証明書を、同センター職員が送付し忘れたため、受験そのものが無効となった。同センターは、試験の実施機関である東洋療法研修試験財団(東京)に救済措置を求めたが、認められなかった。

 男性は5月上旬、支援者とともに同財団に出向き自らの試験結果を確認したところ、合格ラインの6割を大きく上回る、7割以上を確保していたことが判明。しかし「担当養成機関の行政ミスで発生した事故であり救済してほしい」との再度の申し入れも受け入れられず、行政不服審査法第5条に基づく「審査請求」を行うことにした。

 男性は「必要書類んを提出しなかった同センター側に一番の責任があるが、受験しながら修業証明書が提出されていない場合には、財団側にもチェックする義務があったのではないか。厚労省も監督責任を認めた上で、救済措置を検討してほしい」と訴えた。

 国立函館視力障害センター・塩出所長の話「今回の件はすべて私たちのミスに起因しており深く反省している。(受験無効となった)3人に対しては、今月から12月まで全12科目の特別補修を行い、全面的なバックアップを行っていく。近いうちに私自身を含めた関係者に対して厳正な処分を下したい」(小川俊之、森健太郎)

提供 - 函館新聞社



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