4月道南雇用情勢/有効求人倍率0.5倍

2005/5/28
 函館公共職業安定所が27日発表した4月の道南雇用情勢によると、求職者1人に対する求人数を示す有効求人倍率は、前年同月比0・08ポイント増の0・50倍となった。12カ月連続の前年同月比プラスを記録したが、雇用形態が派遣やパート、勤務先が道外の求人が増加。管内での就職は、依然厳しい状況が続いている。

 月間有効求職者数は1万1784人と、前年同月比1・6%減。月間有効求人も5875人と、同17・3%減となった。新規求職者数は3606人で、同5・7%減。先行指数となる新規求人倍率は同0・01ポイントの0・65倍と、4カ月連続で前年同月比を上回った。

 新規求人を産業別にみると、建設業が昨年9月の台風18号に伴う災害復旧事業などで同56・0%増と大幅の伸び。卸売・小売業が宅配ピザチェーンの大型求人で同37・3%増だった。サービス業もビルメンテナンス、警備関連会社が好調で同13・7%とけん引した。低調だったのは製造業で同8・8%減だった。

 新規求人に占める常用パート求人の割合は34・5%で、同1・3ポイント上昇。管内での就職希望者が多い中、雇用のミスマッチが加速傾向にある。求職前の状況は、景気低迷の影響で離職者は減っており、事業種都合が同7・0減、自己都合が同10・3%減となった。

提供:函館新聞社

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