ツチクジラ漁解禁/初日は1頭、きょう市場に

2005/5/26
 渡島半島沖日本海でのツチクジラ漁が25日、解禁された。昨年に続き初日に1頭捕獲され、同日夕、函館市豊川町の豊川ふ頭に水揚げされた。捕らえられたツチクジラは解体後、26日朝に市場で取引された後、市内や近郊の小売店で販売される。

 国際捕鯨委員会(IWC)の規制対象外の小型クジラは、水産庁により1999年から捕獲枠が8頭に制限されていた。同庁などが環境への影響が少ないと判断し、本年度は10頭に設定された。

 操業する和歌山県の小型捕鯨船「正和丸」(15・2トン)は同日午前零時の解禁に合わせ、同ふ頭の岸壁から出航。同9時45分に松前沖約45キロの、大島と小島の間で捕獲した。

 体長約9メートル、重さ約10トンのメス。水揚げされた同ふ頭では、関係者や市民らが見守る中、クレーンでつり上げられ、解体のためトレーラーに積み込まれた。

 散歩の途中、偶然水揚げを間近で見た吉尾総一朗君(函館南本通小1年)は「見られてラッキー」とクジラの大きさに圧倒された様子だった。

 道南でのツチクジラ漁は6月30日までだが、10頭を捕獲した時点で終了となる。

提供:函館新聞社

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