クリーン渡島運営状態を住民監査請求へ

update 2005/5/20 12:08

 【上磯】渡島廃棄物処理連合(連合長・海老沢順三上磯町長)が運営するごみ焼却施設「クリーンおしま」(上磯町館野)の運営状態について、上磯町の無職、山下勇吉さん(64)が23日、住民監査請求を行う。

 監査請求書によると、同施設は上磯、松前、八雲など11町(当初は13町)のごみを焼却する目的で2003年4月から稼働。当初計画では日量126トンで年280日稼働し、予想された燃やせるごみ約3万5000トンをすべて焼却する計画だった。しかし、実際には03年度のごみ排出量は約4万3000トンで、焼却炉自体もトラブルが続き3万3000トンしか処理できず、約1万トンを構成6町で埋め立てる結果となった。この結果、04年度の維持運営費が約3億3000万円増額となったとしている。

 また05年度から5年間にわたり、処理不可能な可燃ごみ毎年5000トンを函館市に焼却委託する措置を取ったことにより、年額8000万円の余分な支出負担を構成自治体に強いていると指摘し、公金の違法な支出であると指摘する。

 山下さんは「納得いく報告が得られない場合は、住民訴訟を起こすことも検討している」と話している。

提供 - 函館新聞社



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