就農トレーニング営農モデル団地の冨樫夫妻が来月にも独立

update 2005/5/18 10:13

 【江差】昨年6月に開設した、江差町鰔川(うぐいかわ)の新規就農トレーニング営農モデル団地で、昨夏に定植した高設イチゴの初収穫が始まった。経営ノウハウを学ぶ、第1期研修生の冨樫大輔さん(32)、恵理さん(26)さん夫妻=函館市出身=は6月にも、卒業生第1号のイチゴ農家としてスタートする見通しだ。

 同団地は、町農業担い手育成協議会(澤口辰雄会長)が運営。町や桧山南部地区農協改良普及センターのバックアップで、町内でイチゴ栽培を始める、新規就農者を育てている。

 昨年8月、大粒品種「けんたろう」約1万株を定植。先週末に初めての収穫が始まった。午前中に収穫したイチゴは、その日のうちに飛行機で首都圏に出荷。仲卸業者を通じてケーキ業者に販売、高い評価を受けている。

 研修は栽培から選別、出荷までのノウハウを学ぶ実践的内容。イチゴの選別はパートの女性たちが担当する。「パートの皆さんに指示を出し、スムーズに作業してもらえるまで勉強してもらいます」と語るのは、指導員の佐々木高行さん(60)。3月まで同センター所長だった佐々木さんは、定年後も江差に残り指導員になった。

 昨年、研修生活をスタートした冨樫さん夫妻は「初収穫はうれしい。大きな実を手に取るとイチゴ栽培に取り組んでいる実感が沸きますね」と初収穫の喜びを語る。

 第1期生は3組6人。他の2組は別の農業を選択した。冨樫さん夫妻は6月にも卒業。団地の隣接地に4棟のビニールハウスを建て、イチゴ農家として新たな一歩を踏み出す。会社員から転身した大輔さんは「独り立ちに不安はあるけど頑張ります」と意気込んでいる。

 町は今夏にも第2期研修生の募集を始める予定という。

提供 - 函館新聞社



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