小林多喜二の魅力感じて/20日にドキュメンタリー映画上映会

update 2005/5/16 09:57

 プロレタリア作家、小林多喜二の生誕100年を記念して製作されたドキュメンタリー映画「時代(とき)を撃て・多喜二」(池田博穂監督)の函館上映会が20日、函館市民会館大ホールで開かれる。「時代を撃て・多喜二」上映を成功させる会(橋本和幸代表)の主催で、大勢の来場を呼び掛けている。

 多喜二は秋田生まれ。小樽の銀行に勤めながら文学活動に励み、「蟹工船」「一九二八年三月十五日」などの作品を世に送り出した。作品は当時でいえば、反戦平和と自由をうたった“国禁の書”。1933年2月20日、特高警察に捕らえられ、29歳で獄死した。

 映画では、俳優や研究者ら多喜二の文学に影響を受けた人たちが証言者として登場。弟の三吾さんら肉親、親しい知人らの証言、現存する資料、肉筆原稿などをもとに多喜二の人間性や生き方を浮かび上がらせている。俳優による力のこもった作品朗読もある。

 同上映を成功させる会の梶原康男事務局長は「多喜二の強さよりもむしろ家族への愛情、仲間を元気づけさせる楽天的な一面が浮き彫りになって人間的な魅力を感じた」と話す。

 上映会は午後2時と午後7時の2回。入場券は大人1200円(当日1400円)、大学生以下700円(当日券のみ)。市内各プレイガイドなどで発売。問い合わせは同会(函館映画鑑賞協会内)TEL0138・52・0193。

提供 - 函館新聞社



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