臼尻町付近で埋文財が発掘調査開始

update 2005/5/11 10:10

 4月1日にNPO法人(特定非営利活動法人)に移行した「函館市埋蔵文化財事業団」(佐藤一夫理事長)は10日、本年度の発掘調査をスタートさせた。同事業団作業所(函館市臼尻町)付近で、遺跡の範囲を確認する作業に当たった。

 同事業団は、道路工事などに伴う遺跡を発掘調査し、文化財の情報発信を担う。職員は5人で、市教委や教育機関と連携した文化講座なども計画している。

 調査には、作業員41人が参加。活動を開始して間もなく、石で組んだ炉などが出土。その後も約1・5―2メートルほど穴を掘り下げては、遺構や土器の存否を確かめていた。調査主任の坪井睦美さん(51)は「少しずつ場所を移動しながら、遺跡の全容を把握していきたい」と話していた。

 旧南茅部町地域は、重要文化財の「中空土偶」が出土した著保内野遺跡、世界最古の漆副葬品が見つかった垣ノ島B遺跡など、縄文時代を中心とし貴重な遺跡89カ所が集中している。佐藤理事長は「10月末をめどに、6100平方メートルを掘るのが目標。住居跡やお墓などが見つかれば」と期待していた。

提供 - 函館新聞社



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