9月に緊急消防援助隊合同訓練/函館では初開催

update 2005/5/8 10:05

 1995年の阪神大震災を教訓に、全国レベルの災害出動に備えて発足した緊急消防援助隊の「北海道東北ブロック合同訓練」が9月、初めて函館市で行われる。隊員約600人が参加予定で、市消防本部によると「市内では最大規模」という。兵庫県で4月25日に起きたJRの脱線事故で近郊の同隊員が出動するなど「有事の救急活動」が注目を浴びるだけに、訓練の成果に期待が集まりそうだ。

 消防庁によると、同隊は近隣都道府県で災害が発生した場合の応援部隊として創設された。全国を5つに区分し、同ブロックには北海道と東北6県、新潟県の計8道県が所属する。

 訓練は年1回で、これまでは、札幌や仙台などで実施してきた。函館での開催は、同ブロックの道・県庁所在地以外では初めてとなる。

 日程は9月6、7日の2日間で、函館で大地震が発生し、負傷者が多数いる想定で行う予定。高層ビルに見立てた足場を、同市港町の港埠頭(ふとう)に設け、救助訓練に取り組む予定だ。このほか、各自治体の緊急消防援助隊の連携強化を狙い、プログラムを調整していく。

 新潟県中越地震では同隊480隊(計2121人)が現地入りし救助・救出作業に当たったほか、JRの脱線事故でいまだ混乱が続く兵庫県尼ケ崎市には、大阪や京都府などの同隊が派遣されている。

 近年、相次ぐ広域災害に対応するため、市消防本部警防課は「万一の際に、良い仕事ができるよう訓練を成功させたい」と意欲を燃やしている。

提供 - 函館新聞社



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