高体連春季大会/男子バスケは5年ぶり函中部優勝

update 2005/4/30 10:21

 高体連春季大会は29日、バスケットボール、弓道、剣道、体操・新体操、サッカーの5競技で熱戦を繰り広げた。バスケットボール最終日では、男子は函中部が5年ぶり5回目、女子は函大柏稜が5年連続5回目の優勝を飾った。

 高さに加えて運動量、パワーを身につけた函中部が、現チーム3度目の函大有斗との決戦に勝ち、支部王者の座を奪還した。互いに点を奪い合い、試合の行方は最後までもつれたが、選手は練習で蓄えた体力を終盤一気に爆発させ、函大有斗を引き離した。赴任10年目の今井康人コーチも「函大有斗に走り勝ったのは初めてではないか」と興奮した口調で話した。

 春休み中に札幌や小樽のチームと練習試合を重ね、欠けていた勝負強さを身につけた。決勝では序盤で要の渡辺将人(3年)が接触プレーで負傷し退場するアクシデントもあったが、チームのリズムは乱れなかった。張江雄司(3年)、松居尚吾(同)の2枚センターが安定感を発揮。攻守で安定してリバウンドを奪い、インサイドから粘り強く決め、しぶとく食い下がった。

 第3クオーターで逆転したが、相手にバスケットカウントとファウルによるフリースローを与える嫌な終り方で、差はわずか2点。だが、第4クオーターで函大有斗に傾きかけた流れをきっちり封じた。残り5分余りで6点差とリード広げ、函大有斗が焦りからシュートを外す一方、復帰した渡辺らがきっちり決め、差を広げた。

 能登谷圭吾主将(3年)の呼びかけに応じて、選手の多くが髪の毛を短く刈り上げた。全道上位と全国出場への決意の表れである。能登谷主将は「アウトサイドのシュートなど課題はまだまだ。役割分担をきっちりできるバスケットボールをしたい」ときっぱり。チームが目指す全道の舞台に、しっかり気を引き締めていた。

 函大柏稜は序盤からリズムをつかめず、“がまんのバスケットボール”を展開。大妻の執着したディフェンスにシュートミスも多く、持ち前の高い個人能力から成る攻撃力をなかなか発揮できなかった。が、終盤、疲れの見えた大妻を一気に突き放し、5連覇を達成した。伊藤修一監督は「ゲームの入り方を誤ると修正は難しいことがわかり、選手にはいい薬になったはず」と選手の成長に期待した。

 全道新人戦で準優勝。「支部では負けられない」という気負いからか、ディフェンスが甘くなり、第1クオーター終了時点で13―18とビハインドを負った。だが、小山田舞(2年)がインサイドでの強さに加え、ミドルシュートも連発。52―52で迎えた最終クオーターで、ようやくディフェンスからの速攻なども決まり、試合を決めた。蛯谷みなみ主将(3年)は「自分たちのプレーができなかった時でも辛抱できたのがよかった」とホッとした表情を見せた。

 ことしの大型連休中は遠征せず、同部出身選手も多い函大女子との合同練習で実戦経験を積み、ヤマ場の高体連に備える。道新人戦決勝では札幌山の手にわずか3点差で敗れた。蛯谷主将は「自信を維持しながら、内容も高めたい」と、苦いゲーム経験を次につなげる決意を見せていた。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです