「函館観光コンシェルジュセンター」の利用状況まとまる

update 2005/4/29 12:55

 JR函館駅内で2月に21日間設置した「函館観光コンシェルジュセンター」の利用状況がまとまった。目的地への案内や観光コースの相談などの受付件数は2269件。市観光案内所の営業時間以外での利用が全体の約3割を占めており、今後の観光サービス充実や事業化などに向けた指針となりそうだ。

 同センターの設置は、道の地域雇用創出モデル構築業務として実証実験された。2月7日から27日の午前7時から午後10時まで開設。英語や中国語も話せるスタッフを配置し、観光客の問い合わせなどに対応した。

 受け付け内容は函館山や五稜郭、湯の川地区などへのアクセスをはじめ、市電・バス利用などについての案内が1900件以上。滞在時間に合った観光コースや飲食店の選択などの相談が300件を超えた。また、コインロッカーやATMの問い合わせも多く、数の少なさと不便さも浮き彫りとなった。

 観光客の内訳は、外国人からの問い合わせが200件近く。何度も訪れるリピーターの利用も多く、好評だったことから、国際観光都市として何が求められるかなどの課題を見いだした。

 このほか、函館に3日以上滞在する観光客に配布した、利用施設で割引サービスを受けられる「コンシェルジュカード」の利用状況も集計。カード付きのガイドブック601部が配られ、カード利用率は約6割で、飲食店で120件の利用があった。

 はこだて生活産業創出研究会(二本柳慶一会長)の観光ワーキンググループで活動した、大井清二副会長は「実験を通して多くの発見ができた。顧客ニーズをビジネスチャンスととらえ、雇用増進や函館への定住化を目指し前進していきたい」と話している。(浜田孝輔)

提供 - 函館新聞社



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