丸井今井、大手百貨店と提携視野

update 2005/4/24 12:48

 【札幌】道内最大手の百貨店、丸井今井(札幌、柴田哲治社長)が、大手百貨店との提携を視野に、経営再建策を協議していることが23日、分かった。函館店を含めた地方店の閉鎖なども検討し、抜本的な経営改善に着手する。

 提携先には全国大手の百貨店、伊勢丹(東京)が候補に挙がっている。札幌のほか函館、釧路、苫小牧など道内7店舗あるが、札幌本店など収益力のある店舗に集中し、再建を図る考えだ。

 丸井今井は、1872(明治5)年に札幌で創業。函館店は、函館市末広町の、後に函館市末広町分庁舎となる建物で営業を開始。1969年(昭和44)年に同本町の現在地に移転している。

 同社によると、昨年度の函館店の売上高は、札幌本店に次ぐ約142億円。一昨年8月閉鎖の函館西武の影響もあり、道内全7店舗で唯一、前年度の売上高を上回っている。売り場面積も旭川店に次ぐ3番目の中核店という。

 同社は「まだ何も具体的に決まっていない状態だが、再建策は長引かせずに詰めたい。函館店は地方6店舗の中でも、歴史も売り上げもある強化店の一つ。今後も安心して利用してほしい」としている。

提供 - 函館新聞社



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