書道研究会「墨心会」が市図書館へ会報誌寄贈

update 2005/4/24 12:47

 道南の書道研究会「墨心会」は23日、1953年6月から2004年1月までに発行した会報誌「ひつりん」約560冊を市立図書館(函館市青柳町)へ寄贈した。同館では郷土資料として、11月開館予定の新図書館(同市五稜郭町)に収蔵する予定。同会の沖田和風事務局長は「懐かしく見てもらい、道南の書道発展につながれば」と話している。

 同誌は墨心会創立者の西村舟水さんが「筆を持つ人が林のようにたくさん増えてほしい」と、書道の普及や、会員活動の励みになることを願って創刊。道南で唯一の書道誌だった。毎月1回、約500冊を発行。第190号ごろから沖田事務局長の夫で、前会長の故沖田望鶴さんが編集を一手に引き受けていた。望鶴会長が04年2月に死去し、編集の後継者が不在になったことで現在は「休刊」状態になっている。

 同市的場町の沖田事務局長の自宅には、何号か欠けているものの、ほとんどが年ごとにつづられ保存されている。50年以上の歴史が刻んだ560冊を前に「会長の生涯がつづられている。図書館への寄贈は生前から話されていたことだが、無事届けることが私にとって最後の仕事のようなもの」と見つめる。

 沖田さんは「親子3代で取り組んでいた人もいるなど、道南の書道家にとってなじみ深い。会員の心にいつまでも残り、書道発展につながる資料になってほしい」と、感概ひとしおといった表情を見せていた。

提供 - 函館新聞社



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