3月12日に小千谷市を舞台にした映画「鯉のいる村」上映会

2005/1/26
 新潟県中越地震で大きな被害を受けた小千谷市を舞台にした映画「鯉(こい)のいる村」(神山征二郎監督、1971年)が、3月12日に函館市内で上映されることになった。25日までに市民による自主上映組織「函館実行委員会」が発足。被災者を支援するために、収益金は被災地に全額寄付する。

 「鯉のいる村」は神山監督のデビュー作。ニシキゴイを養殖する農村を舞台に、少年がコイを育てながら、愛情をはぐくんでいくストーリーで、四季の風景が美しく描かれている。

 神山監督は地震が発生した昨年10月23日、秩父事件を題材にした最新作「草の乱」のPRで、道内に滞在。翌24日には函館市内で行われた「シネマトーク」に出席し、世話になった知人の安否を心配していた。

 神山監督の思いを形にしようと、道内では昨年末に札幌、旭川で自主上映を実施。函館実行委の呼び掛け人には、「草の乱」実行委代表の清野きみ・道教大名誉教授、函館新潟県人会の高田弥彦会長ら12人が賛同し、代表には函館映画鑑賞協会の木沢晧会長が就いた。

 上映は3月12日に函館市亀田福祉センター(同市美原1)で、午前11時、午後1時半、同4時、同6時半の4回予定。入場料は前売りで大人800円、小中高生500円に設定し、延べ700人の入場を見込んでいる。

 木沢代表は「地震発生から時間がたち、世の中の関心が薄らぎつつある。多くの人に映画を見てもらい、チャリティーで被災者を支援できれば」と来場を呼び掛けている。

 チケットの取り扱いは松柏堂プレイガイド。問い合わせは同実行委事務局TEL31・0010。

提供:函館新聞社

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