函館映劇、閉館

update 2004/2/7 13:01

 道内で映画館や娯楽施設を展開するスガイエンタテイメント(本社・札幌市)は6日、函館映劇(函館市松風町17)を3月21日で閉館すると発表した。函館映劇は、現存する函館市内の5映画館の中で最も古い施設。46年間にわたり、市民が銀幕に向かって、笑い、涙した名所が姿を消す。

 函館映劇は1958年にオープン。84年に全面改築し、スクリーンを2つに増やした。座席数は216席ずつで、スクリーンサイズは縦5・5メートル、横11メートル。市内では最も大きい。

 スガイエンタテイメントによると、閉館の理由は業績不振。大門地区の集客力の低下や駐車場がないハンディもあり、競争激化に伴う減収が響いた。特に2001年12月のシネコン(複合映画館)「シネマ大門」(同町2)のオープンが売り上げ減少に拍車を掛け、2002年度の売上高は前年比50%減の6000万円まで落ち込んだ。さらに土地の賃借契約満了や建物の老朽化も重なり、閉館することを決めたという。

 函館映劇は3月13日から閉館日まで、さよなら上映会を開く予定。入場料を700円とし、市民に人気があった名画を上映し、これまでの愛顧に感謝する。

 小舘大介支配人は「市民に寂しい思いをさせ、本当に申し訳ない」と述べ、「閉館に追い込まれた問題を解決して、また函館に戻ってこれれば」と話している。

 函館市内の映画館は、全盛期の1950年代に30近くを数えたが、年々減少。函館映劇の閉館で、わずか4軒となる。

提供 - 函館新聞社



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