南茅部産白口浜真昆布をブランド化

update 2003/11/24 01:37

 今年4月に南茅部町6漁協が合併して新たに誕生した「南かやべ漁協」(鎌田光夫組合長)が来年度に向け、南茅部産マコンブ「白口浜真昆布」のブランド化を検討している。消費者に分かりやすい愛称を考案するほか、付加価値を加え、新たな流通ルートの開拓で販路拡大を模索する。高品質とされながらも、羅臼産などに後れをとっている知名度の向上を図り、1等級品価格“日本一”の奪還を目指す。

 白口浜真昆布は身が厚く切り口が白く見えることが名の由来。江戸時代、蝦夷(えぞ)地を統括していた松前藩が朝廷や将軍家に上納していたことから「献上昆布」の別称で呼ばれる。主に関西の問屋に卸し、加工会社などから高く評価されている。

 だが、羅臼、利尻、日高などの道内産コンブに比べ消費者の知名度は低い。価格日本一の座を1997年に羅臼産に奪われ、今年は1等級品のキロ当たりで羅臼産が5000円、南茅部産が4500円。2002年の売り上げも前年を9億円下回る約40億円にとどまった。

 同漁協は合併後、ただちにブランド化を議論する「昆布の里戦略本部」を設置。付加価値を付けるために漁協での2次加工を検討し、直販、通販など新たな流通ルートの可能性を探っている。

 ブランド名をめぐっては、市町村合併を見据え「函館」の高い知名度を生かす案や、「南茅部」の名を残す案などが浮上。ただ、地元には「コンブの質が違うので、一緒くたにされるのは抵抗がある」(同漁協)。中でも品質が高く、献上昆布の大半を占めた尾札部地区は、「尾札部」の名にこだわりが強いという。

 同漁協の中村正俊参事は「日本一のコンブを消費者に理解してもらうためにPR、販売戦略を新たな発想で考えなければならない。浜の皆さんと一緒になって、漁協の合併効果を出したい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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