交通安全に関する条例案の骨子まとめる

update 2003/11/21 11:07

 函館市交通安全に関する条例検討懇話会(会長=山那順一・函館中央交通安全協会会長、委員18人)は20日、最終となる第4回会合を開き、条例の基本的な考え方と骨子を固めた。「小学生でも理解できる分かりやすい条例」を目指しているのが特徴で、こうした条例は函館市では初めての試み。この日の意見を踏まえて最終案をまとめ、12月1日にも井上博司市長に提言する。

 同会の総意として、「交通安全に関する条例の制定がぜひとも必要。趣旨が十分くみ取られ、実行可能な独自の条例を希望する」としている。

 提言に盛り込まれたのは「簡潔で分かりやすい条例」「暴走族に関する条例上の扱い」など4点。意見が分かれた「罰則規定」は、市側に判断を任せることにした。

 目標とする「子供から大人までが理解できる平易で簡潔な条例」の実現に向け、口語体で表現する。平易な文言を使うことで「周知徹底、趣旨の伝達、普及に大きな効果が期待できる」としている。

 条例の骨子の「目的」には、「交通事故に対する不安のない、安全で快適な市民生活の実現を図ること」を要望。「基本理念」には「人命の尊重や法令の順守、モラルの向上などについて記述する」とした。

 「運転者の責務」として▽携帯電話の使用自粛▽自転車の2人乗りと並進の禁止および夜間走行時の点灯―などを求めている。「歩行者の責務」では、夜光反射材の使用を盛り込むよう提案している。

 市は2004年6月1日施行を目指し、来年2月定例会にも条例の制定案を提案する方針。

 道によると、昨年12月現在、同様の交通安全基本条例を制定している市町村は、全道で113市町村(53・3%)に上る。(吉良 敦)

提供 - 函館新聞社



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