市内の主要病院、順次全面禁煙に

update 2003/11/18 12:14

 「百害あって一利なし」―。函館市内の主要病院でたばこを全面禁煙とする動きが広がりつつある。函館五稜郭、市立函館、函館中央の3病院では年明けから順次、院内を全面禁煙とするほか、一部の病院は敷地内すべてのエリアで禁煙を実施する。5月に健康増進法が施行されるなど、健康に対する関心が高まる中、医療施設の禁煙化が進むことになる。

 函館五稜郭病院は患者や外来用に1カ所、職員は休憩室などを喫煙所としているが、来年1月1日から院内の全面禁煙を決定。現在は実施に向けて周知を図っている。市立函館病院も1、2階に喫煙所を設けるなどしているが、来年1月15日からは禁煙。さらに同院では駐車場など敷地内を含めた全面禁煙とする予定という。函館中央病院も来年4月1日から喫煙コーナーを廃止し、院内の完全禁煙とする方針で、敷地内についてもこれから検討を進めていくことにしている。

 現在、市内の多くの病院は分煙を実施している。全面禁煙化の背景には「健康に害のあるものを医療施設で吸うのはいかがなものか」(函館中央病院)、「有害なたばこを病院で許すのは問題では」(市立函館病院)といった考え方がある。また、第三者機関として病院を評価する日本医療機能評価機構の評価対象に「禁煙」が含まれていることも少なからず理由の一つとなっている。各院では「患者の健康が第一」としており、時代の流れにも乗って、病院内の空気浄化は進んでいきそうだ。(小豆畑栄・後藤泰良)

提供 - 函館新聞社



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