青坂さん「今後も精進」

update 2003/11/17 10:45

 【江差】江差追分の伝承に取り組む江差町の青坂満さん(71)の第39回北海道文化財保護功労賞受賞祝賀会(浅沼春義実行委員長)が16日、江差町のホテルニューえさしで開かれた。青坂さんは万感の思いを込めた追分を披露。道内外からお祝いに駆け付けた約300人の参加者は、哀愁を帯びた最高の歌声に酔いしれながら、受賞の喜びを心から分かち合った。

 青坂さんは紋服姿で妻のヨシエさん(68)と尺八の連管による追分に合わせて入場。浅沼委員長が「海で磨かれた青坂師匠の追分は、鴎島の夕日の輝きのような格別の情感がある。今後も普及に力を尽くして下さい」とお祝いの言葉を述べた。

 濱谷一治同町長は「5000人を超える会員がいる追分会の頂点で今後も活躍してほしい」と祝辞。福原賢孝道議(檜山管内)は「世界に広がる追分は文明の域に達した。受賞を機に追分をさらに世界に発信しよう」と呼び掛けた。

 「追分支庁長」として親しまれる、伊藤満・檜山支庁長も「青坂先生のように上達するよう精進したい。追分は地域の宝だ。支庁もファン拡大に努力するので、今後も力添えをお願いします」と祝辞を述べた。

 続いて、第41回江差追分全国大会で優勝した寺島絵里佳さん、和春会の安澤望さんから花束を贈られた青坂さんは「受賞はすべての追分愛好者を代表するもの。生きている限り江差の人たちと追分を歌い続ける」とあいさつ。万感の思いを込めて歌い上げた追分の歌声が参加者を魅了した。

 青坂さんは1931(昭和6)年江差町生まれ。47(昭和22)年に初代近江八声師に入門。68(昭和43)年の第6回全国大会で優勝した。その後は追分会本部会「鴎声会」設立や、全国大会審査委員として尽力。現在は江差追分会副会長、同師匠会会長、同上席師匠などの要職を務める。

提供 - 函館新聞社



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