高齢者の交通事故多発

update 2003/11/14 10:56

 道警函館方面本部管内で今年発生した死亡事故で、車対歩行者の犠牲者10人、車対自転車の犠牲者2人がすべて、60歳以上の高齢者となっている。また、10月末から12日まで、高齢者の歩行・自転車での死亡事故が4件と相次いでいる。同本部交通課や各署は、20日までの冬の交通安全運動で、高齢者の事故防止を重点目標に掲げている。各種啓発活動で、特に事故の多い薄暮時間帯の事故防止や、夜光反射材の着用などを呼びかけている。

 同課によると、今年の交通事故死者数は12日現在で28人。うち歩行中や自転車走行中に犠牲となった12人は60代から80代となっている。

 最近では▽10月31日に函館市内の市道で自転車の男性(61)▽11月3日に上磯町の国道227号で歩行者の女性(74)▽同5日に乙部町の国道229号を歩いて横断していた女性(84)▽同11日に市内の国道278号で歩行中の男性(65)―が乗用車やトラックににはねられ犠牲となった。5日の早朝以外、3件は午後5時―同6時半の薄暮時間帯の事故。

 また、今年の歩行者の犠牲者10人のうち、8人が道路横断中で、その半分は横断歩道のないところを横断中に事故に遭っている。

 また全死亡事故(28人)の発生時間帯でも、薄暮時間帯の午後4時―同8時が11人と最も多い。

 同課は「まだ雪も降らないので、高齢者の外出の回数も多く長時間となっている。信号を守り、横断歩道をきちんと渡るといった基本的なルール順守はもちろん、白っぽい服装のほか、特に夜光反射材を着用し、事故に遭わないための自己防衛を」と注意を呼びかける。

 20日までの冬の交通安全運動でも、薄暮時の高齢者の事故防止が重点目標に。期間中、管内各署でも高齢者を対象とした、各種啓発活動を展開中。13日には、函館西署が松川町老人クラブ松寿会(佐々木幸太郎会長)で出前型高齢者講習を、函館中央署は本町交差点で高齢者保護誘導活動をそれぞれ実施。署員らが歩行時の注意を説明しながら、夜光反射材を配布した。

 薄暮時に効果を発揮する、夜光反射材は啓発行事で配布しているほか、希望者は各警察署に問い合わせると良い。(福士雅巳)

提供 - 函館新聞社



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