中学生の夜更かしと朝ごはん

update 2003/11/14 10:54

 夜更かしの翌朝は、ごはんも食べていません―。函館市内の中学校で実施した生活実態調査で、夜更かしと朝食を取らない生徒の数が比例していることが分かった。こうした傾向は、特に週末に偏って見られ、休日を挟んで生活リズムを崩した生徒が、学校で体調不良を訴えるケースも多いようだ。

 函館大川中学校が1―3年生徒を対象に10月20日から1週間の深夜の過ごし方と朝食の摂取状況を調査。全校生徒のうち252人(94・7%)から回答を得た。

 結果によると、月―木曜日までの就寝時間は、1年生は50%が午後11時前に寝ているのに対して、2年生は同11時から午前零時までが52%、3年生は午後11時から午前零時が38%、さらに同零時から同1時に就寝する生徒が36%もいるなど、学年が上がるにつれて就寝時間も遅くなっている。金―日曜日には、各学年で平日に比べ、さらに1、2時間ほど遅く就寝している生徒が多く、3年生は午前2時から同3時に寝る生徒が20%もいることが分かった。

 午前零時を過ぎて就寝した日に「寝るまで何をしていたか」という質問については「テレビやビデオ」と答えた生徒が3学年とも50%以上でトップとなった。「勉強」は3年生が47%で2位、2年生は38%で3位、1年生は34%で3位と上位に入っている。このほか学年が進むにつれ「携帯電話(メール)」と答えた生徒も多くなっている。

 朝食の摂取に関する質問では、月―金曜日は1年生の90%をはじめ2年生84%、3年生76%が毎日食べているのに対して、土日になると「毎日食べた」と答えた生徒は、1年生が67%、2年生57%、3年生52%とそれぞれ20ポイント以上減っている。また、登校日でも3年生の14%は「ほとんど朝食を食べていない」と答えている。

 結果からは、就寝が遅くなるにつれて朝食摂取率も低く、生活に乱れが出ていることが判明。同校では休日明けの保健室利用者が増える傾向にあり、休日の生活リズムの乱れが一因としてあるのではとしている。

 調査を実施した養護の猪野幸子教諭は「就寝時間が遅くなると、睡眠時間にも影響が出る。勉強などもあって大変なこともあるが、生活のリズムを崩さないように指導したい」と話している。(小豆畑 栄)

提供 - 函館新聞社



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