七飯町の小幡健さんが大分国際車いすマラソンに出場

update 2003/11/14 10:53

 【七飯】16日に大分県で行われる、第23回大分国際車いすマラソン大会(大分県、国際ストーク・マンデビル車椅子スポーツ連盟など主催)に、七飯町上藤城の小幡健さん(40)が道南から唯一出場する。尾幡さんにとって同大会への挑戦は8年ぶり2回目で、「スタートの興奮、沿道の声援が忘れられない」と、長年温めてきた再チャレンジだ。目標は完走と自己ベスト記録の更新で、世界各国からトップクラスの車いすランナーが集まる大舞台に向けて、最終調整に汗を流している。

 小幡さんは1989年に北海道で行われた障害者の国体で、車いす60メートル走などに出場。その時、車いすマラソンのレースを間近で見てその迫力に魅了され、翌年ごろから車いすマラソンを始めた。現在は道内のレースを中心に、年に5、6回、フルマラソンやロードレースにチャレンジしている。

 大分国際車いすマラソンには、8年前に出場。2時間25分台で完走した。400人以上の参加者が6車線の道路を一斉にスタート、大きなレースの迫力とスピード感に圧倒された。また、道沿いには大勢の人が集まり、名前を呼んで温かい声援を送ってくれたといい、「またここで走りたい」と思っていたという。

 資金などの都合がつき昨年出場を決意、冬期間から筋力トレーニングやプールで心肺機能のアップなど、体づくりから始めた。夏場は週に4、5回、自宅近くの農道で20キロを目標にみっちり走り込み、雨の日などは室内で、トレーニング用のローラーを使って走ってきた。

 これまでの自己ベストは、今年6月に札幌で行われた、2003はまなす全国車いすマラソン大会で出した2時間24分29秒。大分を目指した地道な努力の成果がタイムの伸びに表れている。「大分では2時間10分台に届けば」と、大舞台での自己記録更新を狙う。

 すでにレース用の車いすは現地に送り、軽めの最終調整をしている。「世界のトップ選手と一緒に走れるのがうれしい」と笑顔。「完走を第一目標に、自分の力を出し切って満足のできるレースにしたい」と誓っている。

提供 - 函館新聞社



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