広域営農団地農道整備事業計画を大幅見直し

update 2003/11/5 10:54

 【上磯・木古内・知内】道は上磯町―知内町間で整備を進めている広域営農団地農道整備事業について、未着工となっている区間の計画を、本年度中にも大幅に見直し、縮小する方針を固めた。財政状況の悪化や事業の長期化などが主な理由。見直しに伴い、事業計画は総延長31・7キロから17キロに、事業費は約1割の約14億円が削減され、125億1900万円となる。計画変更後の工事終了は2013年を予定している。

 3町を結ぶ同農道整備事業は1986年、上磯町桜岱を起点に知内町中の川までの31・7キロ、総事業費139億5600万円で計画した。87年に上磯町当別―木古内町橋呉(はしくれ)間で整備を開始。90年には上磯町桜岱―同館野で着工している。現在、段階的に部分供用を開始している。

 しかし昨年、国内の財政悪化などから、事業見直しが本格化。道開発局の函館江差自動車道整備も同時進行していることもあり、こうした路線を活用することになった。

 また、当初の計画区間には、上磯町茂辺地の国指定史跡「茂別館跡」をはじめ、縄文期の遺跡など埋蔵文化財がある。矢不来―当別間で発掘調査などに約100万円を要するなど、着工前に膨大な時間と費用がかかる―などの問題もあった。

 見直しに伴い、当初計画になかった上磯町館野―同矢不来の約1キロを新たに加える。既存の国道228号に接続するなどし、現時点まで工事がほぼ完了している区間については、国道と結ぶなどして活用する。

 渡島支庁や3町は、農家ら受益者を対象に変更後の計画を説明し、理解を求めている。既に上磯、知内両町で終え、来週中にも木古内町で開催する予定という。同支庁整備課は「変更部分は計画通り、期間を延長せず完成にこぎつけたい」としている。(阿部里子)


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 農道整備事業
 国道などの幹線道路とは別に、生産地や集約施設、消費地をつなぐ道路を整備する。農産物の生産や流通の合理化を図り、農村の環境改善を進める狙いがある。事業費は国が50%、道と該当する自治体が25%ずつ負担する。

提供 - 函館新聞社



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