混戦のまま後半戦へ

update 2003/11/3 14:12

 9日投開票の衆院選は、3連休の中日となった2日、前半戦を折り返した。道8区に立候補の4氏は同日、大票田の函館市内を主戦場に、買い物客らでにぎわう大型スーパーを中心に街頭演説をしたり、住宅街で選挙カーから名前を連呼したりして支持を訴えた。投票日まではあと6日で、各陣営は混戦のまま後半戦に突入する。

 佐藤健治氏(自民新)は、午前6時の函館朝市訪問でスタートした。

 同9時50分からは、駆け付けた中曽根弘文参院議員とともにJR函館駅西口付近で街頭演説。佐藤氏はかれた声を振り絞って「新幹線などの交通機関網の整備が大切。交通網の結節点として再生した函館を子々孫々に残そう」と呼び掛けた。

 その後も市内を回り、午後6時半から美原のホテルで個人演説会を開催。「自民公認」を強調しながら、道南経済の再建策など自らの政策を訴えた。

 前田一男氏(無所属新)は、終日市内で活動。選挙カーから時折降りての「握手作戦」で支持を呼び掛けた。

 午前中は西部地区を皮切りに的場町、人見町などの住宅街で遊説。同11時40分ごろからはJRA函館競馬場前で競馬ファンと握手してPR。午後からは旭岡町、湯川町の各団地などを回った。

 夜は市内など3カ所で個人演説会。このうち亀田港町会館では約100人を前に「当選したら真っ先に北海道新幹線誘致に取り組みたい」と気勢を上げた。

 金田誠一氏(民主前)は住宅街を回る予定を急きょ変更。函館入りした峰崎直樹参院議員とともに、買い物客でにぎわう市内の大型スーパー前など5カ所で街頭演説をこなした。

 午後3時15分からは、長崎屋函館店前でマイクを握り、「小泉改革では中小企業、農林漁業が成り立たない。地域そのものが崩壊してしまう」と声をからしての熱弁。北美原の市場では買い物客や店員と握手を交わし、支持を訴えた。最後は七飯、森両町の個人演説会で締めくくった。

 伏木田政義氏(共産新)は、午前8時の亀尾小中学校前を皮切りに、市内20カ所を“街頭演説行脚”。住宅街を中心にマイクを握り、社会保障の充実などを訴えた。

 午前中は西旭岡町や上湯川町などで、午後は見晴町や日吉町などで精力的に演説。細い路地にも積極的に選挙カーを走らせ、「国民のための政治を」と呼び掛けた。演説中、他候補の選挙カーが近くを通り、声がぶつかる場面もあったが、顔色一つ変えずに政策を主張し続けるなど、順調に予定を消化した。

 同市金堀町の主婦(74)は「まだどの候補に入れるか決めていない。きのう(1日)金田候補の演説を聞いたが、あとの3人はまだなので、テレビや新聞を通じて全員の主張を聞いてから投票したい」。七飯町の男性会社員(66)は「彼ら(候補)にとっては“就職活動”みたいなもので、必死になるのは分かる。でも、選ぶ人が地元民だからといって地域べったりでは駄目。広い視野を持ってほしい」と、理想の候補像を話していた。(衆院選取材班)

提供 - 函館新聞社



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