リンゴの木のせん定作業始まる

update 2003/1/17 10:38

 「たわわな実りは枝ぶりから」―。リンゴの産地・七飯の果樹園で、リンゴの木から余分な枝を切り落とすせん定作業が進んでいる。秋の収穫を左右する最初にして最重要と言える作業。果樹農家は秋の実りに期待を込め、厳しい寒さと闘いながら作業を進めている。

 大中山の宮後勝さん(44)方では、昨年末から3ヘクタールの果樹園でせん定を始めた。手入れしやすいよう小さく育てた、わい化栽培の樹木が増えた分、作業量もアップ。加えて枝払いは長年の経験が必要なため、この道25年になる宮後さんがすべて1人で作業している。

 枝の伸びや日光の差し込み具合、全体のバランスを確かめながら、はさみや小型ののこぎりを使って枝を落としていく。切った枝先から病気や凍害が及ばないよう薬を塗ったり、病気の兆候がないかを確認したりと、雪の上に立つ木と向き合い、いたわりながらの作業だ。

 「枝ぶりは木それぞれなので難しいが、その年だけでなく、10年先の木の成長も考えながら切っている」と宮後さん。冷たい風から身を守るように、いまだ固く閉ざされた花芽を見つめている。

提供 - 函館新聞社



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