開店1カ月ヤマダ電機好調

update 2003/3/3 10:26

 函館市内の五稜郭駅前地区に、ヤマダ電機「テックランド函館店」(亀田本町7)が開店して1カ月が経過した。開店当初からにぎわい、同店の予想を大きく上回る売り上げを記録。同店では「今もなお勢いが続いている」と手応えを感じている。既存の大型家電店も、価格とサービス競争で消費者の購買欲を引き出し善戦。軒並み利益を伸ばし、現時点では相乗効果もみられる。一方、同地区の地元商店街は隣接地で複合商業施設の事業化に動き出しており、ヤマダ電機出店を起爆剤にした活性化の行方が注目される。

 ヤマダ電機によると、開店当初3日間の来客数は約1万5000人で、予想の1・5倍。土・日曜はこの1カ月間、予想の2倍に近い1日当たり2500―3000人が訪れ、売り上げも好調という。

 他地区にあるヤマダ電機の店舗では、開店後3週間目あたりで入場、売り上げとも「水準値」に下がるというが、同店では「好調を持続しており、うれしい誤算」と喜んでいる。

 これに対し「うちはヤマダさんに一番近いから、“相乗”か“取られるか”のどちらかだと思っていた」というコジマ函館店(桔梗町187)は、ヤマダ電機開店の当初3日間、例年の約3倍に相当する約2000人が訪れた。スタッフを総動員して対応にあたり、他店の価格調査も徹底するなどして対抗。「2、3週目で落ち着いたが、以降も前年並みを維持している」という。

 ベスト電器函館本店(花園町11)も「前半の売り上げは落ち込むこともなく、若干ながら伸びた」とほっとした様子。「他店の値下げ動向などを意識した“見比べ”のお客さんも、昨年末に引き続き多く訪れ、ケアなども熟慮した総合的な判断で買われていた」と話している。

 一方、「ヤマダ効果」に期待感を示す五稜郭駅前商店街振興組合(榊清市理事長)は2月、活性化事業計画を発表し、同店と連動した商店街再開発を目指している。現時点では、オープンによって商店街が利益を受けたという話は出ていないが、活性化事業を通して「利便性の高いマチづくりを進めたい」(榊理事長)と意気込んでいる。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです