1月の道南金融経済動向、全体で依然厳しい状態

update 2003/2/28 10:36

 日本銀行函館支店がまとめた道南地方の1月の金融経済動向によると、観光客の入り込みが堅調で、製造業では電子部品関連が高操業を維持するなど持ち直しの動きが部分的にみられる。しかし、公共投資の縮小、設備投資や個人消費の低迷、雇用情勢の悪化が続いており「全体では依然厳しい状態にある」としている。

 観光面では、主要ホテル15社の宿泊客数は、東京線の増便やJRの新型特急の開通効果もあり、個人客を中心に好調な入り込みで、前年同月比11・3%増。主要観光施設の利用客数も函館山ロープウェイが同15・4%増、五稜郭タワーも同15・5%増と前年を上回り、1月としては、函館山ロープウェイが過去最高、五稜郭タワーが過去2番目の搭乗客数を記録した。

 一方、個人消費は、家電販売で映像関連商品が引き続き好調なほかは、全般的に低調。大型小売店(11カ店)の売上高は、冬物衣料の処分セールの伸び悩みなどで、前年同月比5・8%減と16カ月連続で前年を下回った。新車登録台数も新型車投入効果の一巡などから、普通・小型車が同10・6%減、軽自動車が同14・7%減となった。

 公共投資は、渡島・桧山管内の公共工事請負額が、国や道などの発注の落ち込みで前年同月比26・5%減と前年を大幅に下回った。住宅建設は持家を中心に盛り上がりに欠ける状態が続いている。

提供 - 函館新聞社



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