「マリンフロンティア研究棟」5月にも着工へ

update 2003/2/16 02:34

 北大水産学部が計画する「マリンフロンティア研究棟」の建設費用のうち約2億円が、国の今年度補正予算に盛り込まれることが14日までに決まった。5月にも着工する見通し。同研究棟の整備は、地元産学官による「函館国際水産・海洋都市構想」や、市が提案している「マリン・フロンティア科学技術研究特区」の弾みになるほか、同学部を核とした産学連携の強化にも寄与しそうだ。

 鉢呂吉雄衆院議員らから入った連絡によると、同施設は国立学校施設整備事業の「北大函館団地 マリンフロンティア研究棟」。同水産学部の存廃問題などでこれまで控えてきた、老朽施設の更新・充実を図る。

 当初は、新年度予算で16億2500万円の施設整備費を要求していたが、国立大学の新規事業縮減などの影響から、予算化が見送られていた。

 しかし、国際的な水産・海洋学術研究の拠点としての同学部の位置づけや、同水産・海洋都市構想の地域を挙げた取り組みなどが認められ、急きょ、補正予算の対象に浮上した。

 今回の補正額は、施設の延べ床面積1000平方メートル分の約2億円だが、2004年度には継続の5200平方メートル、16億2500万円が「最優先として検討されている」(鉢呂衆院議員)という。

提供 - 函館新聞社



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