渡島半島ヒグマ管理捕獲、頭数・期間とも昨春と変わらず

update 2003/2/16 02:33

 道は14日までに、渡島半島でのヒグマの「春季管理捕獲」について、今春の実施方針案を策定した。捕獲頭数は雄39頭、雌10頭を上限にし、実施期間は3月21日から4月30日まで。いずれも昨春と変わらず、後志南部に限り、5月11日まで期間を延長する。17日の渡島半島ヒグマ対策渡島地区協議会幹事会で同方針案を示す。

 春季管理捕獲は、ヒグマによる事故や被害を未然に防ぎ、地域個体群を存続させる「人とヒグマの共生」が目的。捕殺一辺倒だった春クマ駆除と異なり、生息数や行動範囲を分析し、計画的に捕獲する方法で、道が昨春から3年計画で実施している。今春の実施方針案は、昨年の実施結果を検証し、捕獲方法などを見直した。

 昨春の捕獲頭数は函館市、桧山管内厚沢部町と瀬棚町、後志管内島牧村で、雄1頭、雌3頭の計4頭にとどまったが、天候などの要因が大きいと分析。実施期間の前倒しなどをせず、現行のままが、残雪で足跡が確認しやすく、比較的安全に捕獲できると判断した。

 ただ、ヒグマの出没時期が、後志南部だけ10―15日遅かったことから、捕獲期間を41日間延長。亀田、松前、南部、中央部、北部の5ブロックに分けていた捕獲範囲を6ブロックに再編し、北部に含まれていた後志管内3町村を、後志南部として分離した。

 通常の有害鳥獣駆除と同じく市町村が実施主体のため、地元が要望している道の経費支援は盛り込まれていない。

 道は17日に渡島地区、18日に桧山・南後志地区の協議会幹事会を開き、方針案を報告。市町村などと協議したうえで、最終方針をまとめる。

提供 - 函館新聞社



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