女性専門外来が好評

update 2003/2/5 11:07

 女性患者に女性医師が対応する道内初の専門外来「女性総合外来」が国立函館病院(公文啓二院長)に設置され、2カ月がたった。週1回の診察も満員で、1カ月先まで予約がいっぱいの盛況ぶり。「男性の医師では抵抗がある」という女性の潜在ニーズをとらえ、順調な滑り出しを切っている。

 担当する小葉松洋子産婦人科医長(39)によると開設のきっかけは、昨年3月、市議会での「函館市立病院で女性専門の外来を作れないのか」とのやりとり。産婦人科はもともと男性医師が多い科だが、「内診」があるため、女性医師の診察を求める声が強いのが現状。「女性医師がいるうちの病院ならできる」と開設に踏み切った。

 診察は完全予約制で、カウンセリングを重視。女性を病気別で診るのではなく、総合的に診察し、最適な診療科を紹介する。産婦人科が適切な場合は、そのまま小葉松医長が治療まで行う。

 スタートから2カ月間の実績は約30人。同病院の産婦人科の女性医師は小葉松医長1人で、受け入れられるのは週1回1時間半と、時間は限られているが開設時から常に予約は満員。リピーターも出てきている。

 30人のうち最も多いのが「○○先生に怒られた」「威圧的で話ができなかった」など男性医師への不満を漏らす患者で、3分の1を占める。次いで多いのが主治医と違う医師から診断や助言を受ける「セカンドオピニオン」を求める患者でほぼ同数いるという。

 現在の診療報酬では、カウンセリング行為が適用されないため、患者の自己負担にしない限りは、経営的な観点では「もうかるのものではない」(小葉松医長)。自己負担した場合、気軽さが損なわれる恐れもあり、ジレンマに頭を痛めている。
 小葉松医長は「そうした現状も含め時間枠の拡大は難しいが、今後もできる限り続けていきたい」と話している。
 診察は毎週金曜日午後3時からで、1人30分、1日3人まで可。問い合わせはTEL51-6281へ。

提供 - 函館新聞社



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