森署に初の女性警察官

2003/10/29
 【森】森署(狩峰和彦署長)にこのほど、初の女性警察官が赴任した。交通課主任の巡査部長、藤谷詩織さん(27)だ。現場検証や違反の取り締まり、啓発活動などに忙しく動き回る毎日。藤谷さんは「女性のソフトなイメージを打ち出し、地域住民がより気軽に立ち寄れる雰囲気の署になるよう、努力したい」と話している。

 七飯町生まれ。父の政勝さんが警察官で、「父の背中を見て育ち、自然と警察官を志した」といい、函館市内の高校を卒業後、道警入りした。札幌南署を振り出しに函館西署、伊達署を経て10月1日、森署の配属となった。

 札幌や函館など、都市にある警察署では、すでに珍しくない女性警察官。ただ、町村部にある署では、まだまだ少ないのが実態だ。初の女性署員の誕生に、狩峰署長(50)は「とにかく一生懸命。1件でも悲惨な交通事故を減らしたいという熱意が感じられ、将来が楽しみ」と目を細める。

 主に交通事故の処理係を務めてきたといい、今回も事故処理を含め、交通全般を担当する藤谷さん。「事故処理は警察の中で、女性の進出が少ない部署の一つ。しかし、ドライバーの半数は女性という状況の中、同性の警察官は必要と感じる」と語る。そして「この担当で、できるだけ長く頑張っていきたい」と話していた。

提供:函館新聞社

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