市内の違法駐車徹底排除

2003/10/28
 慢性化が指摘される函館市の違法駐車をなくそうと、この秋から、警察が取り締まりを強化している。函館中央署は夜の繁華街で、函館西署は苦情の多い地区に重点を置いて、徹底的に違法駐車を排除。連日、レッカー移動を行うなどしており、両署では「確実に違法駐車は減少している」と自信をみせる。歳末に向けて、さらに取り締まりを強化する方針で、「違法駐車が当たり前」との一部市民の意識を根底から変える構えで臨んでいる。

 函館中央署は、毎日20人から30人の署員を動員し、本町と周辺の夜間の違法駐車を取り締まる「ナイトクリア作戦」を実施。9月12日から10月26日までの約1カ月半で479人を摘発、251台をレッカー移動した。

 中央署は「目に見えて違法駐車が減った」とするほか、「警察官の姿が目立つせいか、もめ事の通報が減るなど、まちの治安が良くなった。飲酒運転の抑止にもつながっている」と分析。違法駐車と認められるタクシーの摘発も行うなど、徹底して取り締まる姿勢を見せている。

 一方、函館西署では、苦情の多かった東雲広路での取り締まりを10月15日から強化。常時40台ほどあった違法駐車を、約2週間で数台にまで激減させた。

 西署は今後について「同所での取り締まりを継続させるとともに、函館駅周辺など、他の苦情の多い場所も強化したい」と語り、「最終的には管内全域で、違法駐車をなくしたい」と意気込む。

 両署とも「いずれ手を緩めると考えている人がいるかもしれないが、歳末に向けてさらに取り締まりを強化し、継続性を持たせる」としており、効果が期待されている。(後藤泰良)

提供:函館新聞社

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