衆院選あす公示

2003/10/27
 第43回衆院選は28日公示され、11月9日投開票に向け、12日間の選挙戦が展開される。北海道8区(渡島・桧山管内、改選数1)は、民主党元職、鉢呂吉雄氏の道知事選(4月)出馬に伴う補欠選挙が、衆院解散で総選挙となり、補選への出馬を予定していた前職1人、新人3人がそのまま立候補する予定。小選挙区制導入後初の保守分裂となり、4候補予定者はすでに激しい前哨戦を繰り広げている。

 立候補を予定しているのは比例道ブロックからのくら替えとなる民主党前職の金田誠一氏(56)、自民党新人の佐藤健治氏(46)、共産党新人の伏木田政義氏(56)、無所属新人の前田一男氏(37)=五十音順。

 金田氏は、マニフェスト(政権公約)を前面に掲げ、「民主対自民」という政権選択を迫る戦術。労組を中心とした組織票を固める一方、一部保守層も取り込んだ鉢呂氏支持層への浸透を図る。

 元衆院議員、佐藤孝行氏の二男健治氏は、父親の地盤を引き継ぐ。函館市部では建設・水産関係業界を中心に支援を受け、渡島、桧山の町村部では孝行氏後援会が結束し、保守奪回を目指す。

 小泉改革路線を激しく批判し、野党色を強くアピールする伏木田氏は、基礎票固めを進める。街頭演説の時間を長くするなどし、函館市や周辺3町などの大票田を中心に浮動票獲得を狙う。

 保守系の前田氏は、自民党森派からの支援をアピールし、反佐藤派を中心に保守層に食い込む。函館市と周辺3町で後援会が発足し、支援拡大を訴える一方、町村部での知名度アップを図る。(衆院選取材班)

提供:函館新聞社

ニュース一覧へ戻る



函館ニュースヘッドライン



(C)e-HAKODATE